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自分でツッコミを入れる!
2005年11月06日 (日) | 編集 |
 前述の「P.P.Pの回路について その2」を読まれて、「ん?おかしいぞ!」と思った方、正解です!

 「310A(B)で5.5mA流せるプレート抵抗(100K)になるものはない!」などと言っておきながら、「WE396Aで8.2mAも流して音出しをしている」んですから矛盾している。

 どういう回路だったか? → 「プレート・チョーク」を使いました。これを使わない限り8.2mAも流して充分な負荷を与えることはまずムリ!

 プレート・チョーク用として、左右で2個も散財してしまったのでひくにひけなくなってしまったのです。(笑)

 そして、カソード抵抗を決めてからほぼ同じバイアスになるようにプレート抵抗を選んだら100Kとなりました。(シンプル化・制作費を下げるため)

 ここの内容は、後でMOD(改造編)(仮称)でもう一度登場します!
P.P.Pの回路について  その2
2005年11月06日 (日) | 編集 |
 初段の設計、これはまいった。やられた。
 「動作例」として発表されているのは、プレート150V,カソード抵抗240Ωで8.2mA,・・・・となっている。あたりまえだが「動作例」は、ツボを押さえたポイントとなっているらしく、試すと音も張りがあってすばらしい、ということを経験的に知っているのでこの値で音出しをした。

 「うわっ!なんだこれ!重くて鈍すぎる!WE396A(これでやっていた)ってダメダマか?めまいがしそうな音だ!」となった。やっと組み上げたあげくこの始末、どっと疲れが出ていじけて寝る。(シャレにならない)

 起きて考え込んだ、「やっと組んだのにここで回路変更して、タマを換えるとなるとかなりの作業量だ!このタマでなんとかならないか?」

 結論、「どう考えてもMT管でも小さい部類に入るWE396Aに8.2mA!それにこんな小さなプレートには流しすぎだ!もっと減らさないとダメだ!」

 そこで、抵抗値を変えて音を聴きながらテストをした。ボリュームは基本的に嫌いなので1回1回抵抗を取り換え、同じ曲の同じところを聴いてみる。ほとんど1日24時間くらいかけてやっていた。(スタートが240Ωと低いため)

 それで、3.9K=約1mA→バイアス約4V(プレート電圧は150Vに決めうち)という結論を得た。

 それにしても、「動作例」でも「ちょっと違うものがある」ことを知ったのは良い経験になった。
 そういう目で見てみると、91型で有名なWE310A(B)の動作例もぶっ飛んだ。コレにも5.5mAも流すことになってる!これ間違っても試す気にもならないが、聴いたら絶対寝込んじゃうだろうなぁ・・・。だって、このタマ2mA位までにしとかないと音がにぶくなってくる。実際に考えればプレート抵抗を100Kとしても、5.5mA流すとワッテージは実効で5.5W!これに余裕を加え2倍にまけても10W級そんな抵抗まずない・・・(ラボでテストしているときは環境・装置・測定方法が違います)

 ただし、これはあくまでも「オーディオ(帯域)の音」についての話である。class A amplifier(A級)と書かれていても、必ずしもオーディオ(帯域)用途ではなく異なる用途のための「(A級)動作例」である可能性も高い、ということをつけ加えておきたい。

 それにしても、1人で延々と同じ曲の同じところを聴いているのは、他人から見れば「おそろしく不気味な行為」だろうなぁ(笑)


         つづく(位相反転段について)
P.P.Pの回路について  その1
2005年11月05日 (土) | 編集 |
 「どう考えてこの回路を設計したのですか?」という問い合わせを受けたので、ここでお知らせいたします。

 実にシンプル&オーソドックスとしました。気を衒わずに設計しました。一番考えたのは電圧です。何Vに設定するか?がポイントでした。なんせ、396A/5670/2C51はプレート損失が1.5Wです。この小さなタマの発熱を考慮すると出力を優先してマックスまで使い切ると寿命がどのくらいになるか想像がつかなかったからです。
 そこで、出力段は250V/5mA程度として、1.25W=約80%としています。これをもとに、テストを行い1.5Kのカソード抵抗を決めました。
 テストして毎回思うのですが、タマは80%以上の使用率の方が「音に張りがある」と感じます。
 逆に、60%以下の使用率で使うと「何となく音がにぶい」と感じます。
 今回も、「この辺がいいところかなぁ」と聴いてみて感じました。
 
 また、みなさんが間違いなく動作させるために、「発振止めの1Kを多く入れている」のが特徴といえば特徴ですね。ここまで念入りに発振止めを入れる必要はないと思いますが、「蛍光灯の真下に置く」・「テレビの上に置く」・「PCの近くに置く」といった発振させる可能性の高い場所に置いてしまう人もいるのではないか?と思ったらつけざるをえませんでした。(笑)
 ですから、この辺は各自の判断でジャンパーしてください。

 シンプルなP.P(プッシュ・プル)の回路というと「(初段と位相反転段を直結とする)アルテック型」が有名ですが、これは避け、各段独立させるようにしました。

 「アルテック型」のP.P回路
 これが、一番ポピュラーなものは映画館用(劇場用)として作られた“業務用アンプ”の1568,1569でしょう。初段と位相反転段を直結として、時定数(説明省略・長くなるので・・・)を1つ減らすことができます。
 ですが、そのあとドライバー段を追加して確実な増幅を行っています。

 直結のメリット・デメリット
 メリットは
・「時定数を1段減らせる」これにつきます。
 デメリットは
・回路計算がシビアになる。
・出力電圧が充分にとりきれないこともある。(ドライブ不足となること)

 前述した、アルテックの1567,1568ではやはり確実なドライブを行うためにドライバー段を追加しています。(こうするなら、結局時定数は1段増えるので「時定数的にはいっしょじゃん」!とは思うけど・・・業務用ならではの別の理由があったりする)

          つづく(苦労した初段編)